食の構造改革を。
昨日からの餃子問題は、やはりショッキングな問題です。しかしマスコミ報道のような視点だけではなく、
本質的に何が問題なのかということを、我々は良く認識しないといけないと思います。一言で言うならば、食品業界の構造的な問題だと思います。
つまり今回の特定業者さんの是非のみならず、みんなで食のあり方を考え直す必要があるということだと思います。
本件に限らずの大きな問題です。勿論真面目にパワーを持って頑張っているプレイヤーも有るには有るのですが、果たしてその割合は・・・。
もし下請けメーカー(生産者)が嘘をついているのであれば、それは勿論論外です。しかしひょっとしたら、委託している会社が下請けに対し、
度を超した低コスト主義など不条理な条件を押し付けていることがあるかもしれません。そもそも信頼関係の無い事業者同士が、
無理に提携することも問題です。流通業者は、納入業者に強烈な条件提示をするばかりで、
その先のところは人任せで片目をつむっていたかもしれません。消費者も、自らの品質評価努力を放棄し、
異常な低価格主義のみに走っていたかもしれません。あたかもババ抜きのような構造になっていないでしょうか?
誰か一人だけが悪いわけではありません。みんなが各々反省し、食のあり方を見直さないと、
本当に取り返しのつかない状況になるのではないでしょうか。こんな社会の犠牲者として、罪のない子供が重体に追い込まれるなどということは、
二度とあってはなりません。