ローマ帝国に学ぶ
昨日ローマ帝国の特集番組がTV放送されていました。いまから2700年も前に誕生し、1000年もの間続いた、
歴史上類を見ない長く強い帝国に関するものでした。1000年続いた理由はいろいろとあるとは思いますが、ひとつだけ挙げるとするならば、
最初の基礎作りがしっかりしていたからに他ならないと思います。この基礎作りとは、いま風に言えば「経営理念とビジネスモデル」
と言い換えても良いかもしれません。その基礎作りとは、戦で支配した国に尊厳と権限を与え、自分たちの仲間を増やしていったことです。
奴隷を増やしていったのではありません。そのようにして、ローマ帝国の勢力はどんどん拡大していきました。
理念を共有できる平等な仲間作りは、現代においても大変難しいことですが、権力者と奴隷という社会構図が普通であった当時には、
非常に斬新かつ有効な戦略であったことでしょう。日本においても、上杉謙信はやはり同様の考えかたを持っていた人ではなかったでしょうか。
謙信は戦の達人でもありましたが徳のある人でもあったからこそ、仲間がどんどん増えていきました。
織田信長や武田信玄までも恐れさせた人物でしたが、謙信は志半ばで病に倒れ、その歴史は幕を閉じました。仮に謙信が元気であれば、
徳川幕府に代わる時代ができていたかもしれません。
歴史から学ぶことは多いのですが、この事例から学ぶべきことは二つです。第一は、基礎作りの重要性です。
第二に理念の共有できる仲間が増えることが最大の財産であるということです。金や技術などのテクニカルな問題は、
仲間に比べれば取るに足らない問題です。当社の理念はこのような考え方に基づいています。
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