サミット報道を見ていても、もうひとつもふたつもピンときません。日本の景気もかなり減速(あるいは後退)しています。そのような中、仮に日本国内の農業が元気になれば、どのような社会的メリットがあるのかをまとめてみました。
・日本の農業生産高は年間8兆円強です。これが倍になれば、単純計算で食料自給率は80%になります。他の先進諸国と肩を並べるレベルとなり、食料安保が強化されます。
・食料安保が獲得できれば、他の政治的な国際交渉力が高まります。
・日本の農業生産高が倍になれば、GDPレベルで1.5%以上の経済の底上げになります。
・消費者は、より安く安定的に食料を購入することができるようになります。
・消費者は食の安全安心を獲得できます。
・食料に限らず物価が安定し、生活が安定します。
・地方の雇用を拡大し、地方経済活性化の起爆剤になります。
・故郷に帰りたくても仕事がなくて戻れない、都会での疲れた労働者の受け皿になります。
・かつての日本に存在した大家族制の復活が期待できます。
・教育的価値が有ります。
・環境保全という意義もあります。
・農業技術や食料の供給で、世界に貢献することができます。
このように社会的メリットを挙げたらキリがありません。これほどのメリットがあるのですから、当然にみんなで力を合わせて、強い産業としての農業を構築するべきです。
異業種の皆さん:どうぞ、本気で農業に新規参入してください。まだまだプレイヤーが足りません。
金融機関の皆さん:どうぞ、農業業界に資金を供給してください。産業の発展に貢献するのが、金融機関の役割のはずです。どの産業にも、金融機能無くして発展はありません。
マスコミの皆さん:正確な農業の実態と可能性を、世間にお伝えください。かなりの誤解が蔓延しています。
消費者の皆さん:農業の実態と可能性をよくご理解ください。これまでのように、わずかのお金を出せばメシが食えるという時代は終わりです。
政治家や役人の皆さん:本気で具体的に取り組んでください。
農業者の皆さん:あらためて頑張りましょう。まだまだ諦めるには早すぎます。
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