推薦図書「弱者の兵法」(野村克也著、アスペクト)
大雪の青森・秋田から一転して、いま福岡におります。北へ行っても、南へ行っても、あるいはメディアの報道を見ても、大変厳しい経済環境の話があまりにも多すぎます。
そんな環境ではありますが、移動中に読んだ、野村克也さんの「弱者の兵法」という本は、大きな示唆を与えてくれました。日本の野球は、既にメジャーリーグを超えたと結論付けています。かつては、圧倒的な体力やパワーを背景に、日本の野球がメジャーリーグに勝てるなどとは想像もできなかったそうです。しかし、日本の野球はあきらめずに、サムシングエルスを求めてきました。そして日本人特有の強みを活かし、事前に可能な限り情報を集め、正確に分析し、それを最大限に活用して、周到な戦略・戦術を練ってきました。豊富な練習量で培った組織力や緻密さである「無形の力」を駆使することで、個人の力ひいては体力やパワーの不足を補うという戦い方を確立したそうです。
僕も常々、経営では「目に見えない資産(intangible aseet)」が勝負だと言っています。なぜなら我々中小企業が、大きなパワーと戦おうとしても、目に見える経営リソースだけでは、全く勝負にならないからです。しかし、日本の野球がメジャーリーグにキャッチアップしたように、我々中小企業にも大いなる可能性があるということを忘れてはいけません。我々のひたむきな努力は、この大不況も、必ずや乗り越えることができると考えています。日本経済は、これまでも昭和恐慌・戦後の混乱・二度のオイルショック・プラザ合意による円高不況、平成のバブル崩壊と、様々な困難を乗り越えてきたという実績があります。
