昨日も政治家や官僚の方々と、TPPを含めた今後の農業政策に関して、ミーティングを行いました。
そんな中、官僚の方から、とても感動的なお話をお聞きしましたので、みなさんにもご披露したいと思います。
その方はかつて、インドの大使館に勤務していたそうです。インドとアフガニスタンの間で緊張が日に日に高まり、戦争寸前という状態に陥ったそうです。
大使館員の仕事は、在留邦人を一人残さず日本に送り返すことでした。最後まで残る大使館員には、命の保証はなく、それでも最後の最後まで迷わず自らの業務を遂行したそうです。
一緒にインドに住んでいた奥さんと子供も、当然に日本に送り返すことにしたのですが、奥さんは子供を日本に送り届けてから、またインドに戻ってくると言われたそうです。
しかしご主人は、自らは大使館員として命をかけて仕事しているが、家族を巻き添えにするわけにはいかないと拒絶したそうです。死を覚悟しての選択だったそうです。
その後、幸いにも戦争は回避され、この官僚も無事日本でいまも頑張っておられます。この方がある時、TVを見て愕然としたそうです。
時の総理が、郵政民営化に向けて命をかけて取り組むと発言した、報道を見てだそうです。
「えっ!! いままで命をかけていなかったのか?」と。
最近はとかく天下りとか高給取りとか、官僚批判のような報道が散見されます。しかし我々の知らないところで、このように命をかけて日本を守ってくれている立派な官僚もたくさんいるということを、絶対に忘れてはいけません。
自らの命を犠牲にしても社会を守るという武士道の精神を、久々に目の当たりにしました。日本もまだまだ捨てたものではありません。
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