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2011年3月23日

青果物流通・物流見直しの機会です。

 以前から言い続けてきたことですが。
 青果物流通・物流は、根本的に考え直す必要があります。
 これが、図らずも、今回の震災で明らかになりました。

 いままでの仕組みは、基本的にモノ余りの時代に、特定の企業や地域に、権限やモノが集中するものでした。
 それは一見、機能的なものでしたが、実は・・・・。 

 今回の震災で、残念ながらこれまでも悪化傾向にあった産地の崩壊が、更に加速するでしょう。
 モノが足りないことが頻繁に発生し、また安定供給が困難な時代に突入します。
 業界全体で、この現実を直視する必要があります。

 これまで安定供給を維持するために、いかに多くの無駄や無理がなされていたでしょう。
 そしてその無理のための経済的負担をしているのは、多くの場合、弱い立場の農家や納入業者でした。
 無理な仕組みは絶対に長続きはしません。
 
 東北では仙台一極集中の構造で、被害の少ないその他の地域にも、青果が行き渡らないケースが頻発しています。
 また、各社がほぼ同じ仕組みにのっているため、どこかがダメになれば、総崩れということになります。
 横並びは、消費者にもマイナスの影響が多々あります。

 産地から消費者まで、バリューチェーンで捉え、お互いに共存できる無理のないモデルを再構築することが必要です。
 売り手と買い手は敵同士ではありません。
 農業者が重視する再生産価格は、もはやこの言葉自体が形骸化しています。

 短期の勝ち負けではなく、持続可能な長期的なモデルの再構築が急務です。

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