日銀の金融緩和発表を受けて、更に急激な円安が進行し、なんと95円内外です。
安倍内閣になってから、ものすごい変化率です。
円安は、国内一般青果物の農業者にとって、プラスの効果があります。
海外からの輸入農作物が、事実上値上げになるからです。
勿論輸出にも有利になるでしょう。
単純計算で試算します。
ちょと前まで、為替レートは1ドル77円でした。
一般青果物を輸入すると5~10%の関税がかかっていました。
1ドルの輸入品に10%の関税がかかると、77円×110%=84.7円が輸入価格です。
いま為替は95円ですから、仮にTPPが発効されて一般青果物の関税がゼロになったとしても、95円が輸入価格ですから、10円も輸入価格は上がっています。
率にして、10%以上も輸入価格があがっていることになります、
さらに、世界の食料価格は、過去10年で2倍という、これまた急激な上昇トレンドですから、輸入価格は更に高まっていくでしょう。
一般野菜に関しては、仮に関税がゼロになっても、その効果を打ち消してそれ以上の、為替の大きな効果が生じています。
ただし、いま例外扱いの課題になっている、米や小麦などの5品目は別です。
また一方で、為替による輸入価格の高騰は、農薬・肥料・種種他農業資材の価格高騰も招きます。
即ち、生産コストの中で輸入品に頼るウェイトが大きい農業者は、生産コストが上がるというデメリットが発生します。
実質的輸入農作物の価格高騰は、日本の農業者の競争力を高めますが、一方で生産コストの上昇は競争力を弱めます。
このプラスマイナスの差し引きを冷静に分析したうえで、今後の方向性が明確になってきます。
(より踏み込んだ情報や意見は、今後は有料メルマガにて配信いたします。ご興味のある方は、弊社ホームページ・ECサイトより、会員登録をお願いいたします。)
受付窓口は下記です。
https://naturalart-company.stores.jp/
http://www.naturalart.co.jp